鑑賞資料を作りました~!
こんにちは。
わたしは尾道市立美術館のスタッフの一員、ふもとです。はじめてコラムを担当します。
今日は「鑑賞資料」についてお話しします。
わたしたち尾道市立美術館は、展覧会の時に、子ども達の鑑賞を助け理解を深めるための「鑑賞資料」を作っています。
美術館のことをとっつきにくいと感じている子ども達にも、もっと美術館に親しんでもらいたい、また、鑑賞指導のヒントになればと願い、市内の全ての小学生に配っています。
ただ今開催中の「キャプテン・クック探検航海と『バンクス花譜集』展」の鑑賞資料を、初めてわたしが担当し、デザインしてみました。
Bunkamuraのバンクス花譜集の図録をもとに、バンクスたちが航海した船、「エンデヴァー号」を図解したものを水彩で描き配置してみました。
わたしが子どものころ、細かな絵がたくさん描いてある図鑑が好きだったこと、ジュール・ヴェルヌを読んではドキドキハラハラしたことを思い出し、考え出したものです。
子ども達の興味をひき、冒険心をくすぐるようなデザインをこころがけました。 た、バンクスたちがたどった航路と、行く先々で出会った花や植物、民族資料をリンクさせ、3年にも及ぶ旅をひと目でわかるようにまとめました。
この資料を片手に館内を回っていただくと、バンクスたちのことを少しは身近に感じられるかもしれません。
さて、9月13日(日)午後2時~3時に、子ども達を対象にした「わいわい・がやがや・おしゃべり鑑賞会」を開催します。
いつもは静かに鑑賞していただく美術館ですが、この時だけは子ども達の目線で楽しくおしゃべりや質問をしながら元気に作品鑑賞ができます。
この日に、今ご説明した「鑑賞資料」をお持ちいただくと、「わいわい・がやがや・おしゃべり鑑賞会」に参加する付き添いの大人のチケットとして使えます。
子ども一人につき、大人一人が無料で入館できるので、さっそく9月13日(日)はカレンダーに〇をしておいてくださいね!
「鑑賞資料」のことを知らないお父さんお母さんは、子ども達にきいてみてください。ランドセルの底に入っているかも...
(コラム:麓百合)